【ECBがマイナス金利導入!】安達誠司さん(@seiponbanzai)の『ユーロの正体』が、今のユーロ圏の現状を完璧に言い当ててて怖すぎる件((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
編集集団WawW ! Publishing代表の乙丸です。
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■ECBが世界初のマイナス金利を導入?
いやー、昨日、Yahoo!ニュースが
、
?ECBマイナス金利 市場反応は
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/ecb/?id=6118928
異例のマイナス金利です。ECB(ヨーロッパ中央銀行)は、政策金利を史上最低となる0.15%に引き下げたうえ、金融機関から資金を預かる際の金利をマイナスにする思い切った金融緩和策を発表しました。このヨーロッパ中央銀行の決定を受けたマーケットの反応です。(テレビ朝日系(ANN))
というショッキングなニュースを取りざたしてましたね。
「マイナス金利がどこに導入されたか?」かといえば、中央銀行と一般の市中銀行が資金のやりとりをしている「銀行間取引市場」においてです。
例えば、「ゼロ金利」とかって最近よく聞くようになりましたが、「ゼロ金利ってどこの金利がゼロになったのよ?」っていえば、この「銀行間取引市場」――「一般の市中銀行どおしが、日々の短期的な資金の貸し借りをしている市場」の金利がゼロになったというわけです。
なんで銀行どうしが、日々の短期的な資金の貸し借りをしてるかといえば、銀行といえど、たまに手持ちの資金が少なくなることがあるからです。
で、「マイナス金利」(というのは、厳密には概念なのですが)が、この「ゼロ金利」にかわって、新たに「銀行間取引市場の(概念上の)金利」として取り入れられたというわけです。
「マイナス金利」って実際、かなりパない政策です。
なぜなら、「銀行は、お金を借りれば借りるほど、(マイナス金利の分)ほぼ無条件で利益を得られる」からです。
ほぼ濡れ手に粟の状態です(汗)
■なんでそんな強烈なマイナス金利が導入されたのか?
で、なんでそんな強烈なマイナス金利が、世界ではじめて欧州で導入されたかといえば、
EUが今、全体の物価が下落するデフレの危機に瀕している
からです。
デフレって、専門的に言えば、総需要の持続的な下落のことを指しますが・・・、
分かりやすくいえば、中央銀行が市場全体に供給してるマネーが少なすぎる結果、市場全体でお金が貴重(希少)なものになりすぎ、企業や一般家庭が、お金を懐に溜め込もうとする結果、需要(投資と消費)が減り、商品が売れなくなるから、価格引き下げ競争が起こって、国全体の物価が下落する現象です。
一言で言えば、誰もが「お金を使いたくないよ~」って言ってる状態です。
で、誰もがお金を使わなかったら、益々景気は悪化するわけです。
その裏では、誰も銀行からお金を借りてくれないという現象が起こっています。
だからこそ、マイナス金利が登場するのです。
まず、市中銀行が(概念上)中央銀行からお金を借り入れれば借り入れるほど儲かる仕組みが、マイナス金利の概念です。
で、中央銀行は「だから市中銀行さん、中央銀行からいっぱいお金を借りてよー」と言ってるわけです。
そして、「うち(中央銀行)からお金を借りたあかつきには、個人や企業に、ガンガンお金を貸してね☆」
「それで、企業や家計の消費と投資を増やして、景気を回復させようね☆」
っていう政策なわけです(概念上)。
マイナス金利のより詳しい説明は、駒沢大学の矢野浩一さんのブログでの次の記事が詳しいです↓↓↓
(URL: http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20090423/p1)
■2年前に書かれた安達誠司さんのパない本
で、この自体は結局に、「EUがデフレに陥りそう」になったから引き起こされている事態です。
で、二年前に、「EUはこのままいくと、日本みたいにデフレの危機に瀕するよ」と、完璧に言い当ててる本があるんです。
それが、エコノミストの安達誠司さんによる次の本です。
『ユーロの正体――通貨がわかれば世界がわかる』(kindle版) (新書版)
すごいっすよ。
2年前の段階ですでに、
「あー、これユーロ、デフレに陥るわー」
「で、後手に回って、結局、本気でやばくなった時に、ユーロも金融緩和に踏み切るわー」
と予言されています。
パないです。
この本を担当した僕を、自分で褒めたいと思って、この記事を書きました^^
ちなみに、安達さんは、今回のマイナス金利でもまだ足りないと思われてると思います。
その理由は、『ユーロの正体』に全部書いてあります。
現場からは以上です!!