おもしろいインターネット(旧:池袋で働く編集長のブログ)

「人生から逃げるのではなく、人生に立ち向かう本を」 Powered by. 編集集団WawW ! Publishing

なんか池袋駅にヤッターマンのヤッターワンにすっげー似てる電車いた!

グッグッモーニン!
編集集団WawW ! Publishing代表の乙丸です。

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  image 似てません? ヤッターワンはこちら↓↓ image 超似てる! 現場からは以上です!!

出版業界を殺す「あるもの」の正体の話をしよう(副題:大リーガークラスの編集者が集うダイヤモン社のほんとの凄みの話をしよう!)

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■いま、ダイヤモンド社がすごい!

ダイヤモンド社の井上さんと和田さんが、(なんと!)東洋経済新報社の佐々木(元)編集長のインタビューにお応えになっています。

 



で、前からダイヤモンド社さんは、ビジネス書の版元としてすごかったのですが、

ダウンロード

『もしドラ』(kindle版)  (単行本)

が、電子版と書籍版あわせて270万部のベストセラーになった当たりから、もう誰にも止められないゾーンに突入されている出版社さんです。


■少し前のベストセラー

少し前だと・・・、

ダウンロード (1)

『伝え方が9割』(kindle版)  (単行本)

が、58万部を突破していたり・・・、


ダウンロード (3)

『雑談力が上がる話し方』(kindle版)  (単行本)

が、43万部を突破していたり・・・、


ダウンロード (2)

『統計学が最強の学問である』(kindle版)  (単行本)

が、30万部を突破していたり・・・、


■現在のベストセラー

ダウンロード (4)

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(kindle版)  (単行本)

が、31万部を突破していたり・・・、


ダウンロード (5)

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(kindle版)  (単行本)

が、27万部突破していたりと、その動きはもう誰にも止められない状態です(笑)


で、大リーガークラスのビジネス書の編集者が続々とダイヤモンド社に移籍してるという話はガチで、僕の知り合いの優秀な編集者さんたちが、続々とダイヤモンド社に移籍していきました。
(僕も編プロの経営をしてなかったら、ダイヤさんに転職することを目指して動いていると思います^^ 恐らく雇っていただけないですが・・・、目指すのは自由!キリッ!)


■ここでは、編集力の根源の話をしよう

それで確かに、ダイヤさんは営業力がすごい。

営業力って目に見えないので外部からはうかがい知れませんが、目に見える部分だと、「売れた本を売り伸ばす広告力」は、明らかにすごい。

具体的には、本が売れた際に、電車の窓横広告をお出しになるなどです(常時やられてるわけではないですが)。

で、このブログでは、僕は編集者なので、ダイヤさんのマーケティング力よりも、「編集力の根源」になっているある仕組みの話をしたいと思います。

僕は、ダイヤの編集者さんが、ここまで伸び伸びと、いかんなくその力を最大限にまでお出しになっている力の源になっているある仕組みがあると思っています。

それは・・・、

ダイヤの編集者さんには、「年間発行点数」という通常の出版社の編集者が課されているノルマがなく、評価が「年間実売売上」によってなされている。

という点です。(違ったらごめんなさい。ダイヤの編集さん、ご連絡下さい^^)


■「あるもの」が出版業界を殺している

これ、単純に言えば、「発行点数」というノルマがないため、ダイヤの編集者さんは、伸び伸びと「売れる企画」のみに集中できるということです。

これ、超重要です。

なぜなら、弊社が重版率8割を保ててるのも、「世に広めたい企画に延々と集中できる発行点数を保っているから」であり、何より僕は、

年間発行点数という名のノルマが、出版業界を殺している (#゜Д゜)ゴラア!

と考えているためです。


■出版不況に見えるある図の存在

どういうことか?

出版不況なんぞと言われて久しいわけですが、実は、次の図が全てを物語っているのです。

booksales
出処: http://www.1book.co.jp/005000.html >

このグラフからわかることは、新刊の刊行点数はうなぎのぼりに増えているのに、書籍の売り上げは順調に落ちているということです。

総売上が落ちてる(=市場がシュリンクしてる)のに、商品(新刊)の数を増やしたら、商品あたりの売り上げが落ちる(=本が売れなくなったとか言われる)のは当たり前ですよね。

実は、これが「出版不況」(と言われる)原因です。

(僕は、売り上げ自体が落ちてるのは、若者の活字離れなんかが原因ではなく、単に不況のせいと思ってるクチですが・・・。これ知り合いのエコノミストさんといつか検証したい話です。どなたか一緒にやって下さいませんか^^?)

まあ、出版業界の「委託販売制度」という特殊性から、出版社側に、点数を多く出してキャッシュ・フローを保つという特性から新刊発行点数が増えている側面もありますが・・・、
(「委託販売制度」とか「出版業界のキャッシュ・フローの問題」の話は、機会があればいつかしたいと思います)

さらに根深い問題として、編集者の評価が「年間発行点数」でもなされがち、という点にも大きな問題があると思います。

これ、端的に言えば、出版業界の編集者の評価制度が古臭い!何の効果測定もなされてない!見ろ!人がゴミのようだ!という話に集約されるわけです。

ダイヤさんは、「年間発行点数」ではなく、「年間総売り上げ」で編集者を評価する、という制度によって、この出版業界の泥沼戦線の外で戦えていらっしゃるわけですと思うのです。


■ほんとはダイヤさんの仕組みのほうが当たり前だと思います

でも、「発行点数」とかっていうよくわけのわからない評価基準よりも、「売り上げ」で従業員を評価するなんてことは、他業種ではあたりまえだと思うんですけどね・・・。

単に、本当に、出版業界のマネジメントが、「再販制度」とか「委託販売制度」に守られた結果、古臭いまま残されてしまっている、という問題なだけだと思いますが(守られてるっていうか、補助金と同じことで、ジワジワと自分の首を締めてるだと思いますが)。

(何でお前がそんなに上から偉そうに言うんだという話ですがw)ダイヤさんみたいになりたければ、出版社の経営者の方々は、この仕組を導入されるといいと思うのです。

そっちのが、出版業界の未来の為にも、読者さんのためにもいいと思うんですよねー。

「委託販売制度」とか「キャッシュ・フローの問題」の話に引きつけて言えば、先日倒産したある出版社の編集者さんは、月に6冊本を担当されていたそうです・・・。

(そんなんで、本に編集者の魂吹き込めるかいっ!!!!!)


■出版業界古臭杉

いやねー、まじ出版業界ってまじ古臭いと思うんですよ。

他業種から来た僕からすると、「新商品(=新刊)出すのに、宣伝ゼロって・・・、そんな業界どこにあるの?」「例えば、コカ・コーラ社が新商品出す時に宣伝ゼロとかってあると思う!?」「映画って、1800円ぐらいで本に似た値段だけど、映画一個に万千万~何億もの広告費、はなっからかけてまっせ?」・・・なんぞと、日々おもてるわけです。

刊行点数の話から離れますが、ベストセラーを連発されているサンマーク出版さんや、幻冬舎さん、そしてダイヤモンド社さんは、しっかり宣伝をされています。(サンマークさん、幻冬さんはより売れた商品を売り伸ばす戦略に特化されており、ダイヤさんはより幅広い商品の広告を丁寧にされている印象があります。)

もちろん他にも、しっかり広告を打っている出版社もそこそこあります。

「とか言いながら、君とこは編プロだから全然リスクとってないじゃん」というご批判あるかと思いますが、うちは、もしも広告を全然売っていただけない場合、利益を放棄して、その分を広告に回していただく、ということをよくやっています。(スタッフの皆さん、勝手にごめんなさいm(_ _)m)

で、実は、出版業界にも、かつては、本を「商品だ」と言い放ち、ベストセラーを丁寧に連発されている伝説の編集者がいました。

光文社の中興の祖であり、かんき出版を立ち上げた直後に亡くなられた神吉晴夫さんです。

神吉さんは、生前、企画の重要性と同じレベルで、広告の重要性の話をなさっていたそうです。

ちなみに、影響力のある方に、発売前にご献本するということや、電車に本の広告を出すというマーケティング手法を生み出されたのは、神吉晴夫さんです。

出版業界は、忘れられた文明かのように、神吉晴夫さんの知識が断絶されてしまっています。

上記『ゼロ』や『嫌われる勇気』を、外部の編集者として担当された、元光文社→星海社新書→コルクの柿内さんは、「僕は、神吉晴夫の正当な後継者だ!」と語り、僕に神吉さんの存在を教えてくれたのですが、僕は、「神吉さんの傍流の真似っ子だ!」あたりを地味に目指していきたいと思いますw

ぶっちゃけ、弊社の企画立案方法と、企画会議の方法は、完全に神吉方式に則って行っています。
(それでその実績かい!っていうツッコミはなしの方向で^^)


■も一個の出版業界の大問題

てか、何よりも問題なのは、出版業界の最もな問題は、売上に汲々としすぎ、「売上を上げることばかりに注力しすぎた」結果、読者さんのほうを一向に見ず、中身に魂を込めていないことのほうが、問題のようにも思います。

「売れる本がいい本だ」って、出版業界ではよく言われるんですが、それちゃいませんか?

「魂込めていい本(=心より広めたい本)を作り、そして、全力で売る(=全力で広める)」っていうのが、あたりまえでは?

本はぶっちゃけ、タイトルを含めたパッケージング&マーケティングだけでも、中身クソでも、一定程度までは大きく売れることがあるんで、どんな中身にするか?は実際、編集者の良心に委ねられています。

で、編集者って、匿名性がまかり通ってるから、「売らんかなの本」ばっかりが世に溢れちゃってるので、単純に言うと、編集者の名前も著者さんの横に併記するのを義務化すると、トンデモ本とか作れなくなるので、読者さんのためにも、業界のためにもいいんじゃないかなと思います。

書いてるうちに熱くなってきてしましましたが、弊社は、「現実から逃げるのではなく、現実に立ち向かうための本を!」をミッションに、日々、自転車操業を行っている編集プロダクションです(`・ω・´)キリッ


以上、何か文章がガンガン上から目線になっていくことが、現在の最も悩みになっている乙丸からでした^^

現場からは以上です!!

【ニューヨーカーズカフェ高田馬場一丁目店事件】10万円盗まれたんで怒りに任せて全力で犯人を捕まえようと思う件(経過報告:その1)

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■我ながらダサすぎる・・・

うーん、我ながらダサすぎるんですが、今日、カフェに行ったら、10万円を盗まれてしまいました。

こんな話を公開するのは恥ずかしんですが、やるせなすぎるので、ブログのネタにしてウサを晴らしたいと思いますw

どういうことかと言えば、今日、知り合いとランチに行った後、仕事をすべく、ニューヨーカーズカフェ高田馬場一丁目店に行ったのですが・・・、

そこでトイレに入り、棚に財布を置き忘れてしまいました。

で、その後もまだカフェで仕事してたんですが、「あれ?財布なくね?」と思って、トイレに行ったら、財布はもうそこにはなく・・・、

店員さんに聞いたら、財布戻ってきた!

やっべー、やっぱ日本人すげー、って感動してたら・・・、

現金だけ全部抜かれてた!

・・・ということで、10万円盗まれました。
(10万円、バイク買う頭金として下ろしてたのに・・・)


■はじめてデカ(刑事さん)にあった

で、クッソーと思ってたらヒラメキました。

これはブログのネタにしてウサを晴らすしかない! 

というわけで、速攻、戸塚署に行ってきました。

お前捕まえたるからな! と。

人生ではじめて刑事さんという人種にお会いしました。

(強面かと思いきや優しい感じのイケメンでした☆)

そしたらなんか、4対1で喧嘩した人の取り調べで忙しいらしく(何その武闘派w)、かつ、鑑識の人が全員出払ってるらしく、今日は財布の指紋を採取できないとのことで、

調書書いて、財布の写真とって、財布をビニル袋に入れただけで帰ってきました。

後日電話をいただけるそうです。

* * *

やったる!

絶対やったるど!!

おい、2014年6月1日に、ニューヨーカーズカフェ高田馬場一丁目店のトイレで、19:30頃ぼくの10万円を盗んだお前!

ネタのために、全力で捕まえに行くからな!!

・・・あと、お前に一言強く言っておく。

10万円盗られたことが悲しいんじゃないぞ。

これ知られたら、奥さんにむっちゃ怒られるやろがい!!!

奥さん怖かろがい!!!


引き続き、経過報告をこのブログでしていきたいと思います。


現場からは以上です!(何この記事・・・)

おお!サイバーエージェントで元東洋経済の佐々木さん(@norihiko_sasaki)とコルクの佐渡島さん(@sadycork)の「WEBマネタイズセミナー」やるってよ!(しかも無料!)

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■イベント詳細


ハーバードビジネスレビュー編集長が注目WEBサービス担当3名に聞く!最新マネタイズ戦略

勝手にマーケティング大学×SHAKE100 コラボイベント

▼日時
2014年6月9日(月)19:30~
 
▼場所
渋谷マークシティウエスト17Fサイバーエージェントセミナールーム
東京都渋谷区道玄坂1丁目12番1号

 

■岩佐文夫氏
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集長 1964年大阪府生まれ。1986年自由学園最高学部卒業し、同年、財団法人日本生産性本部入職(出版部勤務)。2000年ダイヤモンド社入社、ハーバード・ビジネス・レビュー編集部。 2004年書籍編集局に異動し書籍編集者に。2012年より現職。



【パネリスト】
2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『モダンタイムス』(伊坂幸太郎)、『16歳の教科書』などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社、コルクを設立。コルク・佐渡島庸平のブログ 佐渡島庸平インタビュー『コルクの船は世界に漕ぎ出す』

■佐々木紀彦氏
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。09年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。『30歳の逆襲』、『非ネイティブの英語術』、『世界VS中国』、『ストーリーで戦略を作ろう』『グローバルエリートを育成せよ』などの特集を担当。著書に、『米国製エリートは本当にすごいのか?』(東洋経済新報社)。2013年7月、メディア業界の今後を論じた『5年後、メディアは稼げるか?』(東洋経済新報社)を出版。
(2014年06月24日現在)

 

■渡邊大介氏
1982年生まれ。株式会社サイバーエージェント ビジネス事業事業責任者。青山学院大学国際政治経済学部卒業、同社に入社。アカウントプランナーとしてコカ・コーラGoogleのデジタルプロモーションを担当後、ソーシャルメディア領域の新規事業立ち上げる。その後、複数アプリのプロデュースを経て現職。


* * *

サイバーエージェントに行くのも楽しみです♪


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現場からは、以上です!!

片岡剛士さん(@goushikataoka)の消費増税後の反動減の図が怖すぎる件

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■あれ今回の消費増税の影響そんなないんじゃない?と思っていたけれど・・・
消費増税時、駆け込み需要があった後には、反動減がある、とされていますが、実際、何だか今回の増税の影響は、いろいろな経済指標の改善を見る限り「あんまり反動減なんじゃない?」なんて思ってました。

が、

三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済・社会政策部主任研究員の片岡剛士さんがツイッターで公表なさっている図が、そんな淡い期待を裏切る怖すぎる図になっています。

それがこの図。

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出所https://twitter.com/goushikataoka/status/471861960384843776/photo/1 >


この図を見ると、前回(1997年)の消費税増税時にも、大幅な駆け込み需要と、その後の反動減が見られましたが、やはり今回の消費増税でも、駆け込み需要と反動減が見られた、という結果になっています。


片岡さんご自身の見解はこちら↓↓↓



失業率はどうなるか?

で、働く人たちにとって、よほど重要なのは「失業率」です(「失業する」ってかなり重い話ですから)。

前回増税時に比べどうなっているかというと、同じく片岡さんがツイートされてる下の図を見ればわかります。

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出所https://twitter.com/goushikataoka/status/472212282009595906 >


上の図からは、前回増税時は、増税の2ヶ月前ぐらいから失業率は改善。増税時から失業率が悪化し出し、その後、悪化の一途を辿るという最悪の結果になったことがわかります。

また今回は、増税の8ヶ月ほど前から失業率の改善が続いており、増税の2ヶ月前に完全雇用失業率と言われている3.6%にまで到達(完全雇用失業率とは、「働きたい人が皆雇われている状態」での失業率のこと=それ以降、それ以上失業率が改善することはありません=働きたい人は皆、雇用されているから)。すなわち、2ヶ月前から失業率は横ばい・・・といった形になっています。

前回増税時は、増税後一ヶ月で、ポンと失業率が悪化しているので、今回もそのことが心配です。


■巷では人手不足が始まっているというけれど・・・

とはいえ巷では、人手不足が始まっているという報道が連日続いています。

そういった報道を見る限り、今回は大丈夫かなととも思えるのですが・・・、片岡さんは、気がかりな点として「新規求人倍率が、今回の増税の2ヶ月前から減少し続けていること」をもって「心配だ」とされています。

そのことがわかるのが、同じく、片岡さんがツイートされている下の図です。


Bo2ikPIIAAE4lFw
<出所: https://twitter.com/goushikataoka/status/472212282009595906/photo/1 >


この図を見ると、もちろん前回増税時以降は、順調に新規求人倍率は減少の一途を辿ったわけですが、今回も新規求人倍率が、2月以降悪化しています。

で、「新規の求人倍率」っていうのは、「今後、企業がどれほど自社の業績が改善するか(悪化するか)」の先行きの予想を如実に反映するものなので、今後の景気動向を占う際に、よほど重要なデータです。


■今後どうなるか?

それで、じゃあ今後景気はどう推移するか? ですが、「今後の景気動向を睨みながら、先行して動く」と言われている日経平均株価は、ここ3ヶ月で見ると緩やかに下げ続けています(下の図参照)。

z (1)

で、「今後投資家の人が、インフレ率がどうなると思っているのか?」という予想インフレ率の代替数値になるのが、BEI(ブレークイーブンインフレ率)ですが・・・、

bei20140510_01
出所file:///C:/Documents%20and%20Settings/STUDIO%20BiBi/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97/bei20140510.pdf >


上の図を見る限り、消費増税前までは順調に上げていたのに、2014年4月から順調に下げています。

むう、今後、株価は、失業率は、どうなっていくのか・・・。


■なんで消費増税しちゃったのよ?

で、今更なんですが、こんなに心配しなきゃいけないのに、なんで増税しちゃったのよ? って話です。

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出所http://bit.ly/1nSxvR7 >


上の図を見れば、「前回の消費増税以降、日本の税収減ってまってるやん!」ていうのが悲しい事実なのです。

ぶちゃけ、いらんことすな!

というのが僕の感想です。


■参考文献

そんな、毎月役立つツイートをなさっている片岡剛士さんの最新作は、『アベノミクスのゆくえ 現在・過去・未来の視点から考える』(光文社新書)です。

【内容紹介】
アベノミクスとも言われる「大胆な」金融政策、「機動的な」財政政策、「民間投資を喚起する」成長戦略の3つの経済政策への期待感は、現在、将来の予想が重要な材料となる株式市場や為替市場の活況という形で表れている。
一方で、例えば「大胆な」金融政策は長期金利の急騰や行き過ぎたインフレをもたらすのではないか、結局賃金上昇という形で国民に恩恵が行き渡らないのではないかといった不安の声も聞こえる。
このような期待と不安が入り混じる現状において、アベノミクスをどう評価すればいいのか? 
気鋭のエコノミストが、アベノミクスを支える“3本の矢"の現状評価と今後のゆくえを、精緻な分析によって論じる。


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『アベノミクスのゆくえ』(kindle版) (新書版)


現場からは以上です!!

「知識」と「教養」の違いを知っていますか?リベラルアーツとは「奴隷状態の自らを自由へと開放する学問」である

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 ■池上彰さんについて考えてみる
いま、ある作家さんと「リベラルアーツ」――日本語に訳すと「一般教養」――の本を作っています。

その中で、「知識と教養の違い」の話が出てきたので、皆さんにおすそ分け。

なぜそんなことを考えたかというと、いま「News Picks」で、次のような記事が話題になっているからです。


一応その理由は・・・、

「いざ、フリーランスになる決意をしたら、どうやって食っていくかという問題もありますし、人と同じことをやっていても生き残れない。人と違う自分の強みは何かを考えた時に、『自分の意見を言わない』というニッチな需要を見つけたんです」。


という身も蓋もないものにされていますが、僕は何よりも、「何でこんなに池上さんを持て囃す人が多いのか?」がわかりません。

いやまあ、「超わかりやすく解説してくれる」とか、「政治特番の時、なんかガンガン政治家の人にツッコミ入れていく」とかの部分が、ウケていると思うのですが、「池上さんスゲー!」って言ってる人が多いのが、僕には腑に落ちません。

だって、池上さんって、新聞やテレビで言ってる常識的な報道をわかりやすく解説してるだけやん


知識人と教養人の違い?
で、冒頭の本を作ってる時に、「知識と教養の違い」ということが明確にわかった時、僕が池上さんに抱いている違和感の正体がハッキリとわかりました。

その作家さんは、

知識とは、単に“現時点の““世間で”常識とされている情報のことであり、教養とは、その知識や常識の嘘、間違いを見抜く力である。

とおっしゃっていました。

そして、

教養なき者は、為政者に騙され、マインドコントロールされ、一生奴隷として生きていかなければならなくなる。

とも。

とても腑に落ちました。

知識人と、教養人の違いがハッキリ見えて、スッキリした!

(どの作家さんのなんて本かは、まだ発表する段階にないので伏せさせていただきます^^)


■リベラルアーツ――それは奴隷の身から開放されるための自由への学問である
前テレビで池上さんが「情報をどこで得ているのですか?」と聞かれ、「新聞の朝刊と夕刊です」とお答えになっていて、それ自体はいいのですが、冒頭の報道で、「自分の意見を言わない」とおっしゃってるのを見て、正に池上さんは、“現時点の““世間で“常識とされている「知識」を、ただわかりやすくしてお伝えになっているだけなのだと思いました。

僕は以前、ブロガーのfinalventさんの次の本の編集を担当したのですが、


ダウンロード (6)

『考える生き方』(kindle版)  (単行本)


その中でfinalventさんは、リベラルアーツ(教養)とは、次の自由七技芸のことを言う、と書かれています。

Gram. loquitur, Dia. vera docet, Rhet. verba colorat. Mus. cadit, Ar. numerat, Geo. ponderat, Ast. colit astra
(文法は語り、弁証は真理を教え、修辞は言葉を飾る 音楽は歌い、算術は数え、幾何は測り、天文は星を学ぶ)


そして、

リベラルアーツとは、自由市民のための七技芸のことだ。

すなわち、奴隷の身から開放されるための学問である。

と――。


冒頭の作家さんの話ととても重なります。

テレビや新聞に流されている「知識」の中には、多くの誤りが含まれています。
(僕が言ってるのは、その裏に「陰謀がある」とかっていう類の話ではありません)

そして、学問を学ぶのは、まずその「常識」の誤りを見抜くためのものであると思いました。

そして、確かに、世の中には、そこかしこにマインドコントロールに溢れています。

実際、マネジメントやマーケティングの手法なんていうものも、一種のマインドコントロールの延長線上にあるものだとさえも思います。

個人の生き方の話で言うと、それって全然自分の人生を生きられてないって思います。

実際、「常識」とか「それが普通」とかっていう言葉が、僕は大っ嫌いですw


弊社は、次のことを使命とて掲げ、動いている編集プロダクションです。


Gram. loquitur, Dia. vera docet, Rhet. verba colorat. Mus. cadit, Ar. numerat, Geo. ponderat, Ast. colit astra
(文法は語り、弁証は真理を教え、修辞は言葉を飾る 音楽は歌い、算術は数え、幾何は測り、天文は星を学ぶ)
 
弊社は、自由七技芸=自由市民の技芸(リベラル・アーツ)を身につけ、そして世界に向けて発信します。



まだまだ道半ばですが、僭越ながら、多くの方にリベラルアーツを、本という形でお届けしたいと思っています。


池上彰さんバリにわかりやすい解説をする本に自信があります^^

僕は長らく、「常識の嘘、誤りを見抜くための本」を手がけてきたつもりです。


次の本は、「経済の世界で常識とされてきたことを、超わかりやすく見抜けるようになる本」として、むっちゃ自信の一冊です☆

ダウンロード (7)
『世界一わかりやすい経済の教室』(飯田泰之著)


また、(こちらも経済の分野になりますが)いかに新聞の知識が誤っている場合も多いかを、するどく指摘されていて面白かったのは次の本です。

※元日経のエース記者で、定年後、産経新聞に移られた田村秀男さんが、日経新聞(というか経済部記者)の欺瞞を暴かれている衝撃の書です。


20130328_日経新聞の真実

『日経新聞の真実』(kindle版)  (単行本)


ブログを書いていて実感してるのは、英語と統計学は使いこなせるようにならなんといかんな・・・ということです。
いまやってる、大きな仕事が終わったら、英語の勉強再開します!!

現場からは以上です!!