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真島崇行(@tacmasi)さん作成の松屋時給googleマッププロットの図が壮観すぎる件

グッグッモーニン!
編集集団WawW ! Publishing代表の乙丸です。

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松屋でストが起こってるんですか?話題になってますね―
どうも松屋がデフレ時代に、バイトの方々にひどい扱いをした結果、緩やかなインフレに向かう景気回復の中、雇用環境が改善しだし、「売り手市場」になった瞬間から手痛いしっぺ返しを食らっているようです。

今日もまだ、次のようなニュースがYahoo!ニュースの上位にきています。


ワタミも苦しくなっているらしく、経済学を学んできた者としては、人はほんとにインセンティブ(この場合賃金のみのことを指しておらず、全体的な大きな流れのこと ≒ 神の見えざる手)に従って動くようにできてるんだなー、と、デフレからインフレへの転換期の間に行きている人間として強く実感して、興味深いばかりです。


■猛者あらわる!

そんな中、googleマップに、日本中の松屋すき屋のアルバイトの時給を手打ちでプロットする猛者があらわれ、相当壮観なことになっていますのでご紹介。

関東の全松屋のプロット↓↓↓(汗)


東京23区全すき屋プロット↓↓↓(汗)


関西、東海地方の松屋の時給プロット図も描かれており、

日本全国版もあります↓↓↓(汗)



■これで何がわかるの?
一つの図に5時間ぐらいかけて手打ちされてるそうですが・・・、

それで、報道では「松屋の時給が安い」とされていますが、すき家の時給もプロットされていて、次のようなことがわかるそうです。


この図↓↓↓なんかは、経済学でいうところの「裁定機会」の存在を示唆していて、経済学徒としては大変に興味深いです。


「裁定機会」とは、本来市場が効率的(市場参加者に十分に情報が行き渡っていて、利益が上げられる機会があれば、即座にその取引を行うプレイヤーが現れる状態)であれば、生まれないはずの価格差(=利益を上げられる機会)が、市場が意外と効率的ではないなどの理由で生じる「穴」みたいな・・・、利益を上げられる機会のことです。

ここで何が言いたいかというと、意外と牛丼屋さんでバイトしてる人たちは、ちょっと調べれば、時給で200円以上追加で稼げる世界にいらっしゃるということ。

つまり、バイト探す時、もっと時給も調べたほうがいいね!ってことです。


モヤっとした結論になってしましましたが・・・、画として壮観だったのと、真島さんの労力を評して紹介させていただきました。

すべてのまとめは、 togetter「松屋・すき家バイト時給プロット(2014.05)まとめ」 でもご覧いただけます。

なんにせよ、マジで、金融緩和によって世界の潮目(デフレ経済→インフレ経済へ)が変わってきています。

■僕は鼻高々です!
経済書の編集者としては、担当した『日本人はなぜ貧乏になったか?』(中経出版)で村上尚己さんがおっしゃっていた通り(=金融緩和でまず非正規雇用の人の時給が上がりだす)の展開にあり、鼻高々です!

経済書って、結構、めちゃくちゃで、予想を外しまくっても売れ続ける著者さんも多い中、村上さんの本は、完璧に現在の状況を言い当てている本として、マジ金字塔だと思うので、アベノミクスの結果が出揃いつつある今こそ、ぜひとも読んでいただきたいです♪

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『日本人はなぜ貧乏になったか?』(書籍版) (kindle版)


現場からは以上です!!