河野談話の検証作業はなぜ行われたか?(官房長官記者会見全文つき)
(写真:http://www.j-cast.com/2014/06/20208268.html)
深夜ですけど、グッグッモーニング!
ファミレスにこもって深夜の作業を続けている編集集団WawW ! Publishing編集長の乙丸です。
■河野談話の検証
Yahoo!ニュースが、「▶河野談話 日韓文言調整あった」と報じています。
時事通信は、次のように報じています。
政府は20日午後、従軍慰安婦問題への旧日本軍の関与を認めて謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話の検証結果に関する報告書を公表した。報告書は(1)談話作成時に韓国側と文言調整していた(2)元慰安婦とされた女性への聞き取り調査では、事後の裏付け調査を行わなかった―ことを明記。日韓両政府が文言調整の事実を対外的に非公表とすることで一致していたことも明らかにした。(時事通信 6月20日(金)16時40分配信 )
■官房長官記者会見全文
当ブログでは、平成26年6月20日(金)午後に行われた、本件に関する官房長官記者会見全文をお送りします。(動画はコチラ)
有識者の検討チームによる作業
河野談話作成過程に関する検証作業についてであります。今回の検証作業は衆議院予算委員会における河野談話作成時に、事務方トップであった石原元官房副長官の証言を受けて、国会からの要請を受ける形で、政府として、女性の方3名を含む5名の有識者による検討チームを設置し、実態を把握すべく作業を行ってきたものであります。
検証は、河野談話の作成過程に関する事実関係をまとめたもの
この度その作業が終了したので、本日、衆議院予算委員会理事会において政府から結果報告をいたしました。また、この後、検討チームの但木敬一座長から記者説明が行われる予定であります。検討結果の具体的内容については、後程報告書を見ていただきたいのでありますけれども、今回の検証は、河野談話の作成過程に関する事実関係を取りまとめたものであります。
これまで明らかにされていなかった事実も含まれている
これまで明らかにされていなかった事実も含まれておりますが、今回の検証の対象は河野談話作成当時の事実関係であります。慰安婦問題を含む歴史の研究・評価は、有識者・専門家の手に委ねたいと考えています。
河野談話を見直さず、継承する立場は変わらない
いずれにしろ、河野談話を見直さない、平成19年に閣議決定した政府答弁書であるとおり、これを継承するという政府の立場はなんら変わりはありません。
韓国は、我が国にとって最も重要な隣国
慰安婦問題については筆舌に尽くしがたい、辛い思いをされた方々を思い、非常に心が痛む、その思い、そうした日本政府の立場はなんら変わるものでもありません。なお、韓国は、我が国にとって最も重要な隣国であります。今後とも日韓関係を重視し、様々なレベルの対話を通じて、韓国との協力関係を進めていくという安倍政権の方針には全く変更はないということも付け加えさせていただきます。
■報告書の目的は?
この報告書の中身にに関し、msn産経ニュースが次のように報じています。
報告書によると、談話作成に関し、5年7月の日韓外相会談で、武藤嘉文外相(当時)が「文言は内々に事前に相談したい」と申し入れたことを受け、事務レベルで文言調整が始まった。慰安所設置や慰安婦募集の際の軍の関与について、韓国側が「軍の指示」と表現するよう要求し、最終的に「軍の要請を受けた業者があたった」と修文するなど、文言のすり合わせが詳細に行われた。
談話の根拠とされる元慰安婦の聞き取り調査をめぐっては、韓国政府が反日団体である「太平洋戦争犠牲者遺族会」と「挺身(ていしん)隊問題対策協議会」に協力を打診していたと指摘。談話の原案は聞き取り調査が終了する前に作成済みで、裏付け調査も行っておらず、談話の直接的な根拠ではなかったことも明らかにした。
この報告書の目的に関するmsn産経ニュースの報道は次のものです。
報告書には、河野氏が談話発表の記者会見で「強制連行の事実があったという認識なのか」と質問され、「そういう事実があった」と発言したことも明記。「一連の調査で強制連行は確認できない」としていた政府の認識と矛盾する発言だったことを強調した。
現場からは以上です!!