「知識」と「教養」の違いを知っていますか?リベラルアーツとは「奴隷状態の自らを自由へと開放する学問」である
編集集団WawW ! Publishing代表の乙丸です。
過去の仕事は→ http://thnktnk.jp/achievements/
仕事のご用命は masuno.otoma■gmail.com(■を@にかえて下さい) へ。
@masumasu_oさんをフォロー
■池上彰さんについて考えてみる
いま、ある作家さんと「リベラルアーツ」――日本語に訳すと「一般教養」――の本を作っています。
その中で、「知識と教養の違い」の話が出てきたので、皆さんにおすそ分け。
なぜそんなことを考えたかというと、いま「News Picks」で、次のような記事が話題になっているからです。
ますます(編集者)@masumasu_o池上彰氏が、テレビで「自分の意見」を言わない理由 http://t.co/YrbBSXZkp9 @HuffPostJapanさんから
2014/05/31 14:33:23
一応その理由は・・・、
「いざ、フリーランスになる決意をしたら、どうやって食っていくかという問題もありますし、人と同じことをやっていても生き残れない。人と違う自分の強みは何かを考えた時に、『自分の意見を言わない』というニッチな需要を見つけたんです」。
という身も蓋もないものにされていますが、僕は何よりも、「何でこんなに池上さんを持て囃す人が多いのか?」がわかりません。
いやまあ、「超わかりやすく解説してくれる」とか、「政治特番の時、なんかガンガン政治家の人にツッコミ入れていく」とかの部分が、ウケていると思うのですが、「池上さんスゲー!」って言ってる人が多いのが、僕には腑に落ちません。
だって、池上さんって、新聞やテレビで言ってる常識的な報道をわかりやすく解説してるだけやん。
■知識人と教養人の違い?
で、冒頭の本を作ってる時に、「知識と教養の違い」ということが明確にわかった時、僕が池上さんに抱いている違和感の正体がハッキリとわかりました。
その作家さんは、
知識とは、単に“現時点の““世間で”常識とされている情報のことであり、教養とは、その知識や常識の嘘、間違いを見抜く力である。
とおっしゃっていました。
そして、
教養なき者は、為政者に騙され、マインドコントロールされ、一生奴隷として生きていかなければならなくなる。
とも。
とても腑に落ちました。
知識人と、教養人の違いがハッキリ見えて、スッキリした!
(どの作家さんのなんて本かは、まだ発表する段階にないので伏せさせていただきます^^)
■リベラルアーツ――それは奴隷の身から開放されるための自由への学問である
前テレビで池上さんが「情報をどこで得ているのですか?」と聞かれ、「新聞の朝刊と夕刊です」とお答えになっていて、それ自体はいいのですが、冒頭の報道で、「自分の意見を言わない」とおっしゃってるのを見て、正に池上さんは、“現時点の““世間で“常識とされている「知識」を、ただわかりやすくしてお伝えになっているだけなのだと思いました。
僕は以前、ブロガーのfinalventさんの次の本の編集を担当したのですが、
『考える生き方』(kindle版) (単行本)
その中でfinalventさんは、リベラルアーツ(教養)とは、次の自由七技芸のことを言う、と書かれています。
そして、
リベラルアーツとは、自由市民のための七技芸のことだ。
すなわち、奴隷の身から開放されるための学問である。
と――。
冒頭の作家さんの話ととても重なります。
テレビや新聞に流されている「知識」の中には、多くの誤りが含まれています。
(僕が言ってるのは、その裏に「陰謀がある」とかっていう類の話ではありません)
そして、学問を学ぶのは、まずその「常識」の誤りを見抜くためのものであると思いました。
そして、確かに、世の中には、そこかしこにマインドコントロールに溢れています。
実際、マネジメントやマーケティングの手法なんていうものも、一種のマインドコントロールの延長線上にあるものだとさえも思います。
個人の生き方の話で言うと、それって全然自分の人生を生きられてないって思います。
実際、「常識」とか「それが普通」とかっていう言葉が、僕は大っ嫌いですw
弊社は、次のことを使命とて掲げ、動いている編集プロダクションです。
まだまだ道半ばですが、僭越ながら、多くの方にリベラルアーツを、本という形でお届けしたいと思っています。
■池上彰さんバリにわかりやすい解説をする本に自信があります^^
僕は長らく、「常識の嘘、誤りを見抜くための本」を手がけてきたつもりです。
次の本は、「経済の世界で常識とされてきたことを、超わかりやすく見抜けるようになる本」として、むっちゃ自信の一冊です☆
『世界一わかりやすい経済の教室』(飯田泰之著)
また、(こちらも経済の分野になりますが)いかに新聞の知識が誤っている場合も多いかを、するどく指摘されていて面白かったのは次の本です。
※元日経のエース記者で、定年後、産経新聞に移られた田村秀男さんが、日経新聞(というか経済部記者)の欺瞞を暴かれている衝撃の書です。
『日経新聞の真実』(kindle版) (単行本)
ブログを書いていて実感してるのは、英語と統計学は使いこなせるようにならなんといかんな・・・ということです。
いまやってる、大きな仕事が終わったら、英語の勉強再開します!!
現場からは以上です!!